進行性病変とは、組織や臓器が障害された後、機能を回復しようとする反応である。
その種類は次の5つである。(1)肥大・増殖(2)再生・化生(3)移植(4)創傷の治癒(5)異物の処理
例:腎臓移植後のドナー、肝移植
例:たこ
例:胸腺
例:贅骨、切断神経腫
例:魚鱗癬
★化生する組織の種類は、上皮組織・結合組織なと同じ組織の種類内での反応である。
ア.直接化生:細胞分裂を伴わない化生。
イ.間接化生:細胞の分裂、増殖を伴う化生。
再生の方法は次の3とおりである。
例:表皮、粘膜、骨髄、精子
★芽細胞:細胞の子ども。増殖力が盛んである。
例:結合組織
例:神経線維、毛細血管、横紋筋
臓器や組織の一部を他の場所や別の体に移し替えること。
臓器の提供者:ドナー
移植の受容者;レシピエント、宿主
移植する臓器;グラフト、移植片
移植片と宿主の関係:同じ個体内
移植の成功率:高い
移植片と宿主の関係:一卵性双生児間
移植の成功率:高い
移植片と宿主の関係:一卵性双生児以外の人
移植の成功率:低い
移植片と宿主の関係:別の動物
移植の成功率:最も低い
移植の後、宿主の免疫細胞が移植片を排除しようとする反応。
免疫反応において、自己の細胞であることを示す物質、マーカー。核を持つ細胞の表面にはHLA抗原が存在し、固体内の各細胞は同じ型の抗原を持っている。一卵性双生児のHLA抗原は同じ型である。
白血球は自己と同じ型の抗原を持つ細胞を攻撃しないが、型が異なる細胞は異物とみなし、排除しようとする。拒絶反応が起こるのはこのためであり、移植の際はこれを防ぐために免疫抑制剤を投与する。
また、臓器移植では拒絶反応を防ぐため、HLA抗原がなるべく近い人をドナーに選ぶ。
拒絶反応の予防:HLA抗原が同じドナーを選ぶ、免疫抑制剤の投与
移植された臓器に含まれるリンパ球が、宿主を攻撃する反応。特殊な拒絶反応である。骨髄移植で起こりやすい。
例:骨髄移植
創傷(切り傷など)は損傷の程度により傷痕を残して治癒する場合がある。 創傷の治癒に関与する組織が肉芽組織である。
異物を排除し、組織が欠損した部分を修復する組織。傷口にできる赤く盛り上がった柔らかい組織のことである。
異物とは、人体にとって不要な物質のことをいう。これには、細菌・金属片など体外から侵入したものや、血栓・壊死組織など体内で発生したものがある。
例:水に溶けやすいもの
例:細菌、炭粉など。
例:壊死組織
肉芽組織が異物(血栓)の周囲を覆い、融解・吸収する。その後、瘢痕組織に置き換える。器質化により、血栓は固定された状態で処理されるため、梗塞を防ぐことができる。
例:血栓、大きな壊死組織
異物の周囲を肉芽組織が覆い、異物を固定する。器質化によって融解・吸収できない異物に対して行われる。
例:縫合糸、石綿、金属